性器の臭い
性器の臭いの主な原因は、性器周辺に密集しているアポクリン腺(大汗腺)から出る分泌液が、細菌によって分解される事で、腐敗臭を発生させてしまう事によるものです。
アポクリン腺は、耳、脇、乳頭、性器、肛門などの特定の部分にだけ分布している特殊な汗腺で、通常の汗に比べると、皮脂やタンパク質などを多く含んでいるため、人によっても異なる独特な臭いがします。
これは、異性を惹き付けるためのフェロモンの役割があると言われていますが、汗をかいたまま不潔にしていると、細菌がどんどん繁殖して、それらの栄養豊富な汗を分解していきますので、不快な悪臭成分を発生させるようになります。
このような性器周辺の臭いは、ワキガと同様のメカニズムである事から、スソワキガと言われています。
また、女性の性器の臭いは、おりものの臭いが悪臭となって生じている場合もあります。
女性は生理前後の時期になると、ホルモンバランスに変化が生じるため、おりものの臭いが一時的に強くなる事はあるものですが、慢性的に強い臭いが持続している場合には、細菌やカビなどの細菌感染症など、膣内で何らかの疾患が生じている可能性があります。
また、寝不足やストレスなどで体に疲労が溜まっていると、膣の自浄作用が低下するため、性器の臭いが強くなってくる場合があります。